黒色火薬に必要な硝石と硫黄ですが,硝石や硫黄がとれるところはバラバラに分布しています.
したがって,硫黄は硝石とは全然違う歴史をたどってきました.
今回は黒色火薬での硫黄の役割とともに,中国王朝が築いた「硫黄の道」や硫黄をめぐり西欧諸国が争った「硫黄の時代」についてみていきましょう.
続きを読むみなさんは蛇玉(蛇花火)とよばれる花火をご存知でしょうか?
火をつけるとうねうねと黒い蛇のようなカタマリがのびてくる,異様な花火です.他の花火に比べ,とくに鮮やかに光るわけでもなく地味ではあるのですが,強く印象に残っています.
調べると意外と奥の深い花火でしたので,今回は蛇玉のしくみを歴史とともにみていきましょう.
続きを読む打ち上げ花火というと夜みる花火をイメージしますが,昼にも花火があります.昼花火とよばれるもので,音とともにカラフル煙をたのしむ花火です.
お祭りの日に打ち上げられることがあるようです.
今回は,煙にどのように色をつけているのか,みていきましょう.
続きを読む打ち上げ花火では,最後に「ドカーン!!!」という開発音とともに花火が大きく開きます.
また,打ち上げ花火の中には,雷音をだすことに特化した音花火と呼ばれるものがあります.花火大会でも,連続で花火が打ち上がるなか,音花火が打ち上がったりもしますね.
その他に,英語ではDragon's eggともよばれる,パチパチ弾けるような音がする花火もあります.
Fireworks Effects - Crackle - YouTube
今回は,笛音に引き続き,化学で音を発生させるしくみを見ていきましょう.
続きを読む花火といえば,「ヒューーーーー......ドカーン!!!」という音も印象的です.
打ち上がるときの「ヒュー」という音は笛音,花火が開くときの「ドカーン!!!」という音は開発音と呼ばれます.
笛音は一体どのようなしくみで音が出ているのでしょうか?
しくみはわかっていないことも多いのですが,ここにまとめてみようと思います.
続きを読む花火大会では,点滅する光り方をする変わった花火もよくみられます.
一体どのようなしくみなのでしょうか?
点滅花火のしくみは,ここ100年ほど科学者を悩ませています.まだ決定的なモデルはできていませんが,有力かな?と思われる説を紹介したいと思います.
続きを読む線香花火は燃え方がだんだん変わる,不思議な花火です.
燃え方にはそれぞれ名前がついています.
火をつけるとやがてオレンジ色の火球ができ(蕾),やがて火花が飛び出し(牡丹),多くの火花が四方八方に飛び出します(松葉).やがて火花の勢いは衰えだんだんと消えていきます(散り菊).
線香花火の開発は,江戸時代の寛文年間(1661-1673年)にさかのぼります.以来,日本では夏の風物詩として広く親しまれてきました.
線香花火のしくみについては,日本では寺田寅彦(1878-1935),ヨーロッパではAugust Wilhelm von Hofmann(1818-1892)らを魅了してきました.現在でも諸先生方によって研究が続けられています.
原理についてはまだわかっていないことも多いようですが,現在提案されている仮説を紹介したいと思います.
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