花火といったらやはり,あのカラフルな色火です.
明治時代初期に西洋から伝来した新しい花火(洋火)は,高温で燃焼し金属の炎色反応による紅・青・緑の鮮やかな色火が美しい衝撃的なものでした*1.
【参考】黒色火薬の歴史(1):火薬と花火
ところで,色火が炎色反応によるものは知っていても,実際に何が配合されているかを知っている方は少ないのではないでしょうか?
今回は色火のしくみについて,みていきます.
続きを読む花火といったらやはり,あのカラフルな色火です.
明治時代初期に西洋から伝来した新しい花火(洋火)は,高温で燃焼し金属の炎色反応による紅・青・緑の鮮やかな色火が美しい衝撃的なものでした*1.
【参考】黒色火薬の歴史(1):火薬と花火
ところで,色火が炎色反応によるものは知っていても,実際に何が配合されているかを知っている方は少ないのではないでしょうか?
今回は色火のしくみについて,みていきます.
続きを読む高校生のとき,「花火の色は,炎色反応で説明できるんだよ」と先生から言われた記憶があります.
その当時,自分は「へ~,そうなんだ」と思ってそれ以上調べることはありませんでした.今になって調べてみると意外と奥が深かったので,数回にわたって花火についてまとめてみようと思います.
今回はまず,花火の燃焼について,しくみをみていきたいと思います.
続きを読むこれまでに炎色反応の解説をしてきましたが,そもそも炎にも色がついています.
ロウソクの炎はオレンジ色で,ガスバーナーの炎は青色です。
なぜでしょうか?
今回は,ガスバーナーの炎が青くなるしくみについて,みていきます.
続きを読むプロパンガスによるガスバーナーの炎は最高で1925℃に達することを以前紹介しました.
【参考】炎(1):アルカリ金属
一方で,アセチレンを用いると炎の温度は2300℃に達します.空気の代わりに酸素ガスを用いるとアセチレン炎の温度は3100℃にまで上昇します.
なぜこのような違いがでるのでしょうか?
今回は炎の温度の計算方法について,みていきます.
続きを読む炎の中に特定の物質をいれると,鮮やかな色の炎が出現する.そんな炎色反応の実験は,理科の実験でひときわワクワクする実験でした.
アルカリ金属が発する色についてはリアカー無きK村(Li赤 Na黄 K紫)などと語呂合わせして覚えました.
一方,炎色反応の原理についてはあまり詳しいことは習った記憶がありません.大学に入ると,一応アルカリ金属(Li,Na,Kなど)の炎色反応の原理については電子軌道を用いて学びます.しかしアルカリ土類金属やCuについてはほとんど扱われません.
なぜでしょうか?
炎色反応の原理について調べてみたところ,思わぬ沼が広がっていたのでここに書き留めておきます.まずは,炎色反応の原理についてアルカリ金属を例にみていきましょう.
続きを読む「再結晶をさあやってみるぞ」となったとき,「どのくらいの水に溶かそう?」という問題にぶつかります.特に得られる結晶が水和物の場合は,計算がたいへんです.私自身,この手の計算は苦手だった記憶があります.
ところで高校物理では公式を覚え,そこに実際の数値を代入します.再結晶の収量も,同じように公式は作れないでしょうか?
それではやってみましょう.
再結晶(1):再結晶できれいな結晶を得るには?
再結晶(2):再結晶の収量の公式?
みなさんは再結晶の実験をしたことがありますでしょうか?
自分は正直うろ覚えなのですが,小学校で「ミョウバン水溶液から大きくきれいな結晶を得よう!」みたいな実験をしていた記憶があります.
頑張れば結構大きな結晶が得られるらしいので,夏休みの自由研究では親子で再結晶に情熱を燃やしました!なんて方もいるかもしれません.
どうやら「大きな結晶」を得るには「ゆっくり冷やす」と良いという話は習った記憶があるのですが,「きれいな結晶」を得るにはどうしたらよいか?という話はどうも聞いた記憶がありません.
そこで気になって大学の教科書を引っ張り出して調べてみたところ,意外と奥が深かったのでこちらにまとめてみようと思います.
再結晶(1):再結晶できれいな結晶を得るには?
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