水
クリーニング屋さんではどのような洗濯が行われているのでしょうか?意外と知らないドライクリーニングのしくみと歴史,そして最近出てきたウェットクリーニングについて紹介しました.
漂白は色を消して白くするというアプローチでしたが,逆に色をつけて白みを増す増白というアプローチもあります.中世の漂白屋から,ドイツで開発された蛍光増白剤に至る歴史を,しくみもあわせて解説しました.
最近使われるようになった酸素系漂白剤は,正体が意外と知られていないかもしれません.過酸化水素の発見から,その意外な製造法,そして過炭酸ナトリウムをはじめとする酸素系漂白剤開発の流れを解説しました.
塩素系漂白剤は,人類が漂白という現象を化学の力で支配下においた画期的な発明でした.定量分析にもつながった塩素漂白の歴史について,しくみもあわせて解説しました.
最近の洗濯用洗剤には酵素が含まれています.ドイツでの酵素利用からスイス,デンマーク,オランダ,そして日本での酵素入り洗剤の開発について,懐かしのCMも紹介しつつ解説しました.
洗剤のお助け成分であるビルダーとして,キレート剤も重要です.かつて使われていた縮合リン酸の歴史や,使われなくなっていった経緯を解説しました.
洗剤には古くからアルカリが使われ,現在でも界面活性剤の働きを助けるビルダーとして加えられています.古代メソポタミアで使われた炭酸カリウムや,エジプト・地中海の炭酸ナトリウム,近代に着目された水ガラスなど,洗剤に使われてきたアルカリについて…
合成洗剤はどのような経緯で誕生したのでしょう?第一次世界大戦中のドイツにはじまり,アメリカなどで開発されてきた陰イオン界面活性剤,柔軟剤として使われる陽イオン界面活性剤,そして台所用洗剤への応用といった歴史を解説しました.
石鹸はいつ生まれ,どのように社会と関わってきたのでしょうか?石鹸の製法を中心に,古代メソポタミアから19世紀アメリカに至る歴史や,日本で使われていた植物系の「洗剤」について解説しました.
衣服の汚れは洗濯で落とすことができます.洗濯で汚れが落ちる化学的なしくみについて,繊維の性質や汚れの正体,洗剤の役割について解説しました.
水はどこまできれいにできるのでしょうか? 工業用途では超純水と呼ばれる,不純物がほぼゼロの究極の水,超純水を使用することがあります. 今回は連続イオン交換など超純水製造のしくみをみながら,ボイラー,半導体産業の発展とともに究極の水を追い求め…
水道水中のフッ素は,多すぎると歯や骨のフッ素症を引き起こしてしまいますが,適切な濃度であれば虫歯を防ぐことができます.今回はフッ素を水道水に加えるフロリデーションという技術について,その開発の経緯や仕組みを解説しました.
かつて水道管は腐食されやすい金属でできていたため,腐食が大きな問題となりました.腐食は意外と奥が深く,微生物が関わるものもあります.今回は腐食,不動態,防食の化学的しくみについて解説しました.
水中に含まれる金属イオンなどの無機物は,公害病の原因ともなり社会問題化しました.今回は化学反応やイオン交換により無機物を除去するしくみについて解説しました.
硬水を軟水に変化させる方法はヨーロッパを中心に発展してきました.Lime-soda ash法からゼオライト,樹脂によるイオン交換にいたる歴史について,しくみも含めて解説しました.
軟水と硬水の違いは,味だけでなく調理や洗浄に大きく影響します.ヨーロッパで発展した,化学反応により硬水を軟水に変えるLime-soda ash法のしくみについて詳しい計算方法を含め解説しました.
活性炭や微生物の力を借りると,原水中の有機物などを効率的に除去することができます.今回は毒ガス戦で活躍した活性炭や,第二次産業革命期に発展した微生物による浄水の化学と歴史を解説しました.
炭酸飲料をふると泡が勢いよく出てきますよね.それと同じ原理で原水中のガスを追い出すことができます.今回は背景原理となるヘンリーの法則を中心に,エアレーションの化学としくみを解説しました.
塩素消毒にはアンモニアを併用する方法もあります.一体なぜでしょうか?他にもオゾンや紫外線による消毒方法があります.それぞれどのようなしくみなのか,どのような歴史を辿ってきたのか見ていきましょう.
水の消毒方法って実はいろんな方法があるんです.砂ろ過,塩素による消毒技術のしくみと,それらによりコレラやチフスといった病原性微生物と戦ってきた歴史を解説しました.
ろ過は粒子をただ取り除いて水をきれいにするだけでなく,病原菌を取り除くことによる消毒も可能です.古代ローマからフランスのフィルター開発,イギリスの緩速砂ろ過,アメリカの急速砂ろ過といったろ過技術の歴史をまとめました.
古代から,人々は水のにごりをとるために木の実やミョウバンなどを入れてみたりしていました.実はこのにごりとりの背景にはコロイド粒子の凝集という現象があります.古代インドの浄水の宝石から日本の技術者の発明にいたる歴史としくみを解説しました.